日蓮宗 海秀山 高岡大法寺 富山県高岡市利屋町

大法寺の永代供養墓、墓地、墓所

大法寺 永代供養墓、納骨堂など諸施設の設立について

昭和60年頃よりお檀家様を中心に、

  • 後継者がいない親族のお墓を守ってきたが自分たちも高齢となり、親族のお墓をお寺に返したい。
  • 息子に嫁がいなくて、或いは娘を嫁に出してしまって墓の守り手がいなくなることがわかっている。このような場合でもお墓を新たに建立する、または改修する必要があるだろうか。
  • 家の後継者はいるのだが遠方に定住していて、また転勤がちで、お墓の管理に自信がもてない。
  • 配偶者がおらず、将来にわたって自分の没後のことをきちんとしていきたいがどのようにすればよいか。

のような相談が寄せられる一方で、

「孤独死をされた住民の身元を調査したら、親族のお墓がお宅のお寺にあることがわかった。なんとか御骨を引き受けてくれないか」
との依頼が所管の行政庁より当山に寄せられる、

「全く身寄りのない精霊の遺骨を何とか引き受けてもらえないだろうか」
との依頼が葬儀社から寄せられる、などの事象が多く見られるようになってまいりました。

このような現象は、

  • 高齢化
  • 少子化
  • 核家族化

というような言葉で語られる社会構造の変化に伴う、ある意味では不可欠な社会現象であると言わざる得ません。

『歴史と伝統』に裏付けされた寺院にあっても、これらの社会状況の変化に上記のような形で否応無く直面させられている現状です。
大法寺では、このような社会状況の変化をただ手をこまねいて看過するのではなく、むしろ積極的にこれに対応し、適切な方策を講ずるべきであるとの認識を持ち得ました。

  • 自らの命の源である先祖を敬う心
  • 両親をはじめ肉親の菩提を弔う心
  • 友人・知己を偲ぶ心
  • 法界の萬霊・一切の有縁無縁の精霊に供養を及ぼす心(例え自分に直接関わりのない精霊にも思いをいたす慈悲の心)

つまり、人としてこの世に生まれたからには必ず備わっている他者への慈悲の心、思いやりの心、すなわち「仏心」を大切にし、濔養していく場としての寺院の役割はいかに社会状況が変化しようとも、否社会状況が激しく変化している時代であるからこそ、益々増大しているのであるという認識に立って、種々の現象に適確に対応できる具体策を種々検討した結果、永代供養納骨堂『瑞光会館』集合墓所『慧明』合祀墓所『寂照』を設立することとなりました。

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